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保険の削り方約6分

保険料が高いと感じたら試す3つの見直し手順:削っても安心な保障の残し方

「保険料が家計を圧迫している」と感じたとき、どこから手をつければいいか。必要な保障を守りながら無駄を削るための、優先順位つき見直し手順を具体的に解説します。

家計を見直すとき、保険料はまとまった固定費として目に入ります。ただし「とりあえず解約」は危険です。正しい順序で削れば、必要な保障を守りながら保険料を抑えられます。

最初に確認すること:本当に保険料が高いのか

保険料の「高い・安い」は金額だけでは判断できません。以下の2つの軸で整理します。

軸①:保障の内容が今の状況に合っているか 加入当時と家族構成・収入・ローン残高・貯蓄が変わっていれば、保障が過剰か不足かどちらかにズレています。

軸②:同じ保障をもっと安く持てないか 特約の積み重ね・割高な保険商品・重複加入などで、同じ保障を過剰な保険料で持っている場合があります。

この2軸で整理してから、削る対象を決めます。

手順①:特約をすべてリストアップして不要なものを外す

保険料が高くなる原因の多くは「特約の積み重ね」です。主契約に付加された特約は、個別に解約できることが多い。

外しやすい特約の例:

| 特約 | 外せる条件 | |---|---| | 先進医療特約 | 先進医療の対象治療が少なく、公的保険で対応できる場合 | | 入院一時金特約 | 貯蓄が十分あり、入院の一時的な費用を自己資金で賄える場合 | | 通院特約 | 通院費用が実際に必要になるケースが少ない場合 | | 三大疾病特約 | 医療保険や就業不能保険で重複してカバーされている場合 | | 女性疾病特約 | 公的保険の傷病手当金や高額療養費で対応できる場合 |

特約を外す前に、保険会社のコールセンターか担当者に「現在の特約の月額保険料の内訳」を確認しましょう。思わぬ高額特約が見つかることがあります。

手順②:公的保障と重複している保障を確認する

民間保険の多くは、公的保障で一定以上カバーされるリスクを対象にしています。以下の公的保障を確認したうえで、「民間保険でなければカバーできない部分」だけを残すのが原則です。

主な公的保障と民間保険の重複ポイント:

| 公的保障 | カバーする内容 | 重複しやすい民間保険 | |---|---|---| | 高額療養費制度 | 月の医療費自己負担に上限 | 医療保険の入院給付 | | 傷病手当金(会社員) | 病気・ケガで休業中の収入補填(最大18ヶ月) | 就業不能保険・所得補償保険 | | 遺族年金 | 配偶者死亡後の遺族への年金 | 生命保険の死亡保障 | | 団信(住宅ローン) | ローン契約者死亡時の残債消滅 | 生命保険の死亡保障 |

会社員で高い就業不能保険に入っている場合、傷病手当金(最大18ヶ月の収入補填)と重複している可能性があります(→ 傷病手当金の正しい使い方)。

同様に、住宅ローン(団信あり)がある状態で手厚い死亡保障を持ち続けているなら、重複分を削れます(→ 住宅ローンを組んだら保険はどう変わるか)。

高額療養費制度の実際の上限

年収約370〜770万円の場合、月の医療費自己負担の上限は約8〜9万円です。貯蓄が200万円以上あれば、医療保険なしでもほとんどの入院に対応できます(→ 高額療養費制度を正しく理解する)。

手順③:死亡保障の必要額を今の状況で再計算する

死亡保障は「必要額が最も変動しやすい保障」です。子どもの成長・ローン残高の変化・貯蓄の積み上がりによって、30代に設定した保障額が今は過剰になっているケースが多い。

必要保障額の簡単な計算式:

必要保障額 = 遺族の生活費(残り期間分)
           + 教育費の残高
           − 貯蓄・金融資産
           − 遺族年金の概算額
           − 団信でカバーされる住宅ローン額

この計算をして必要保障額がゼロ〜マイナスになるなら、死亡保障は解約または大幅減額できます。

年齢別の死亡保障の考え方:

| 年代 | 状況 | 死亡保障の目安 | |---|---|---| | 20代・独身 | 扶養家族なし | 不要〜最小限 | | 30代・子あり | 教育費・ローンのピーク | 最も手厚くすべき時期 | | 40代 | 子どもが成長・ローン残高減少 | 見直しで減額可能 | | 50代以降 | 子どもが独立・ローン完済 | 大幅に削れるケースが多い |

削る順序のまとめ

保険料削減は「リスクの高い保障は最後に削る」が原則です。以下の順序で整理しましょう。

  1. 01最初に削る:不要な特約・重複している保障
  2. 02次に見直す:死亡保障の必要額の再計算(過剰な分を削減)
  3. 03最後に判断する:医療保険・就業不能保険(貯蓄水準と照合)

「保険を全部やめたい」という衝動は危険です。保険を解約してもいいか迷ったら確認する5つの問いで、解約前のチェックリストを確認してください。

まとめ

保険料の見直しは「①特約の整理 → ②公的保障との重複確認 → ③死亡保障の再計算」の順で進めると、必要な保障を守りながら無駄を削れます。保険料削減の目的は「保険ゼロ」ではなく「払うべき分だけ払う」状態を作ることです。

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