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状況別の整理約6分

フリーランスが考えるべき保険の整理

フリーランス・自営業は傷病手当金がなく、病気・ケガによる収入途絶リスクが会社員より高くなります。公的保障のギャップを理解した上で、優先すべき保険の種類を整理します。

フリーランスや自営業が「保険どうすればいい?」と悩む理由のひとつは、会社員と比べて公的保障が手薄だからです。どこにギャップがあり、何を優先すべきかを整理します。

フリーランスに生じる公的保障の4つのギャップ

  • 傷病手当金がない:病気・ケガで働けなくなった際、会社員には最大18ヶ月・収入の約2/3が支給されるが、国民健康保険には同等の制度がない
  • 厚生年金がない:国民年金のみの加入になり、将来の老齢年金・障害年金・遺族年金が会社員より少なくなる
  • 雇用保険がない:廃業・失業しても失業給付を受け取れない
  • 退職金がない:会社員のような退職金制度がなく、老後資金は自分で準備する必要がある

労災保険は「特別加入」で入れる

通常の労災保険はフリーランスに適用されませんが、一部の業種・条件を満たせば「特別加入」制度を利用できます。仕事中のケガリスクが高い場合は確認してみましょう。

最優先で検討すべき:就業不能・収入保障

傷病手当金がないフリーランスにとって、病気・ケガで働けなくなった際のリスクは最大の課題です。1〜3ヶ月程度なら貯蓄で乗り越えられても、数ヶ月以上になると生活費が厳しくなります。

就業不能保険・収入保障保険は、この「収入が止まるリスク」をカバーするための保険です。「貯蓄で何ヶ月の生活費を賄えるか」を確認した上で、それ以上の期間に備える設計にするのが合理的です。

  • 免責期間(保険金が支払われるまでの待機期間)が30〜180日と幅がある。短いほど保険料は高くなる
  • 自分の貯蓄で賄える期間を免責期間に設定するとコストを抑えやすい
  • 月収の6〜7割程度をカバーする設計が一般的

次に検討する:医療保険

フリーランスも健康保険(国民健康保険)に加入しているため、高額療養費制度は使えます。医療費そのものは上限内に抑えられます。

ただし、入院中の生活費・差額ベッド代・食事代は高額療養費の対象外です。また、入院中は仕事ができない期間でもあります。就業不能保険と役割が重なる部分があるため、両者を比較しながら検討するのが効率的です。

死亡保障(生命保険)の必要性

死亡保障の必要性は、扶養家族の有無によって大きく変わります。

  • 独身・扶養なし:死亡保障の優先度は低い。まず就業不能・医療の備えを優先する
  • 配偶者・子どもがいる:遺族年金の額を確認した上で、不足分をカバーする死亡保障を検討する
  • 住宅ローンがある:団体信用生命保険(団信)が死亡時のローンをカバーする場合が多い。重複加入を避ける

フリーランスが保険を検討する際の優先順位

  1. 01まず貯蓄を積む:保険料より先に、生活費3〜6ヶ月分の緊急予備資金を確保する
  2. 02就業不能・収入保障を検討:傷病手当金がない分、ここが最大の弱点。免責期間を貯蓄に合わせて設定する
  3. 03医療保険を検討:入院中の生活費補填として。就業不能保険との役割を整理してから判断する
  4. 04死亡保障は扶養状況次第:扶養家族がいれば優先度が上がる。いなければ後回しでOK

まとめ

フリーランスの保険の最大課題は「収入補填」です。就業不能・収入保障を軸に考え、その上で医療・死亡保障を状況に応じて加えていく設計が合理的です。「とりあえず全部入る」ではなく、ギャップを把握した上で優先順位をつけましょう。

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