「結婚したら保険を見直すべき」とよく言われます。しかし共稼ぎで子どもがいない段階では、保険ニーズが大きく変わらないケースも少なくありません。何が変わって、何が変わらないのかを整理してみましょう。
結婚で変わること・変わらないこと
結婚は確かにライフステージの変化です。しかし保険の必要性は「誰が、何のリスクに備えるか」で決まります。結婚によってその答えがどう変わるかを考えましょう。
変わること
- –家計が合算される(収入・支出の構造が変わる)
- –相手が経済的に依存している場合、死亡リスクへの備えが必要になる
- –受取人の設定を変更すべきタイミング
変わらないこと(共稼ぎ・子なしの場合)
「共稼ぎ・子なし」は死亡保障が低優先になりやすい理由
死亡保障の必要性は「自分が亡くなったとき、経済的に困る人がいるかどうか」で決まります。
共稼ぎで子どもがいない夫婦の場合、片方が亡くなっても、もう片方は自分の収入で生活を続けられるケースが多いです。遺族年金(国民年金・厚生年金)も一定額受け取れます。
もちろん「相手の収入だけでは住宅ローンの返済が難しい」「生活水準を大きく落としたくない」という場合は死亡保障を検討する理由になります。ただし、「結婚したから自動的に死亡保障が必要」というわけではありません。
結婚後に優先度が上がるもの
①受取人の見直し
保険の受取人が「父」「母」のままになっていることがあります。結婚後は配偶者に変更するのが自然です。変更手続きは保険会社の窓口・電話・アプリなどで対応できます。
②片方の収入が大幅に下がるリスクへの備え
共稼ぎでも、育児・介護などで一方が働けなくなるリスクがあります。特に会社員の場合、傷病手当金(最大18ヶ月・月収の約2/3)でカバーできる部分を確認した上で、追加の就業不能保険が必要かどうかを判断しましょう。
③家計合算後の保険料負担の見直し
結婚前に個別に入っていた保険が、合算すると保険料が重い場合があります。重複している保障がないか確認するよい機会です。
子どもが生まれるタイミングが本当の見直しポイント
結婚そのものより、子どもが生まれたときが保険の最大の見直しタイミングです。子どもが生まれると「自分に万が一のことがあったときに経済的に困る人」が明確に生まれ、死亡保障の必要性が急上昇します。
「結婚したから保険を見直す」より「子どもが生まれたら必ず見直す」という意識の方が実態に合っています。出産後の保険見直しについては「子どもが生まれたら保険を見直すべきか」で詳しく解説しています。
結婚後の保険チェックリスト
- 01受取人の確認・変更:保険証券を確認し、配偶者への変更が必要か確認する
- 02重複保障の確認:夫婦それぞれの保険で同じリスクを二重にカバーしていないか確認する
- 03死亡保障の必要性の再評価:共稼ぎで子なしなら優先度は低い。住宅ローンの予定があれば事前に考えておく
- 04就業不能リスクの確認:傷病手当金の金額・期間を把握し、不足があれば就業不能保険を検討する
まとめ
結婚後の保険見直しで最優先は「受取人の変更」です。共稼ぎ・子なしの段階では死亡保障の優先度はまだ低いケースが多い。本当の保険ニーズの転換点は、子どもが生まれたタイミングです。
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結婚後の状況(働き方・家族構成)を入力して、今の保険優先度を整理できます。